胃潰瘍・十二指腸潰瘍|【公式】東京下町おなか内視鏡クリニック 葛飾金町院|金町駅の苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ、消化器内科、肛門内科、内科

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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

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胃潰瘍・十二指腸潰瘍について

胃潰瘍・十二指腸潰瘍について

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃壁や十二指腸壁に生じる傷や穴のことを指します。主な原因は、粘膜を保護する粘膜防御機構の障害や、ヘリコバクターピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期使用です。
症状には、腹部の痛みや不快感があります。胃痛や胃の痙攣感が特徴的で、食事後や夜間に悪化することがあります。食事で痛みが軽減する場合もあります。
診断は内視鏡検査や専門医による詳細な診察で行われます。治療法は、胃酸分泌を抑える薬物や胃潰瘍の原因に対するアプローチ、ヘリコバクターピロリ菌の除菌などがあります。
早期発見と適切な治療が重要で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の進行や合併症を防ぐためには専門医の指導のもとで治療を受けることが大切です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因

1.ヘリコバクターピロリ菌感染

ヘリコバクターピロリ菌は、胃の内部に感染し、胃壁へのダメージや炎症を引き起こす可能性があります。

2.非ステロイド性抗炎症薬
(NSAIDs)

長期間のNSAIDsの使用(アスピリン、イブプロフェンなど)は、胃粘膜を保護するメカニズムを妨げ、胃潰瘍のリスクを高めることがあります。

3.胃酸の過剰分泌

胃酸が過剰に分泌されると、胃粘膜にダメージを与える可能性があります。

4.ストレス

長期的なストレスや神経過敏が、胃潰瘍の発症リスクを増加させる可能性があります。

5.遺伝要因

遺伝的な要因も胃潰瘍の発症に影響を与えることがあるとされています。

6.食事

食事習慣や食品選択が、胃潰瘍の発症に影響を及ぼすことがあります。

これらの要因が複合的に影響し、胃潰瘍の発症を引き起こすことがあります。早期に適切な治療を受けることで、胃潰瘍の進行や合併症を予防することができます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状

1.胃痛・腹痛

腹部の中央や上部に痛みを感じることがあります。食事後や夜間に痛みが悪化することが多いです。

2.胃の不快感

胃の重さや膨満感、痙攣感を感じることがあります。

3.胸焼け

胸部に灼熱感や酸っぱさを感じることがあります。特に寝る直前や寝ている間に症状が現れることがあります。

4.食欲不振

食事を摂ることが難しくなるか、食欲が減退することがあります。

5.嘔吐

胃潰瘍が進行すると嘔吐することがあります。

6.血便

重症の場合、便に血が混ざることがあります。

7.黒色便

胃出血がある場合、便が黒っぽくなることがあります。

8.体重減少

食事が苦痛になるため、体重が減少することがあります。

上記のような症状は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった良性潰瘍で出現しますが、胃がん・十二指腸がんによる悪性潰瘍でも全く同様の症状が出現します。そのため、記載のような症状に気が付いたら、できるだけ早めに医療機関へ受診し、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を実施することをお勧めします。

また内視鏡検査を行っても、良性の胃潰瘍と胃がんは見た目が非常に類似しているため、間違った診断をしてしまうことがあります。当院では、がんの専門家による内視鏡検査を受けることが可能です。上記症状がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査と診断

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断には、専門医の詳細な検査が必要です。内視鏡検査(胃カメラ)は一般的な方法で、食道・胃・十二指腸を観察し、潰瘍の有無と大きさを確認します。また、生検を行い病理検査によって病因を解明します。
内視鏡所見としては活動期・治癒期・瘢痕期の3つのステージに分けられます。

活動期(ステージA)

  • A1:潰瘍の底の白苔が厚く、潰瘍辺縁にも白苔がはみだし、炎症による腫脹がある時期
  • A2:潰瘍周辺の炎症が少しひいて、白苔のはみだしがなくなる時期

治癒期(ステージH)

  • H1:潰瘍が小さくなり、潰瘍の周辺に再生上皮がみられる時期
  • H2:さらに潰瘍が小さくなり、潰瘍周辺がほぼ再生上皮に置き換わる時期

瘢痕期(ステージS)

  • S1:瘢痕の真ん中に赤い充血粘膜が残る時期
  • S2:瘢痕の真ん中の赤い粘膜がなくなり、周りの粘膜と同じ色に戻る時期

ヘリコバクターピロリ菌感染が関与する場合、検査を通じてその有無を確認します。呼気検査や血液検査、便検査が一般的です。X線検査も一部で行われます。
正確な診断により、適切な治療法を選択できます。胃潰瘍・十二指腸潰瘍は早期発見が大切で、適切な治療によって合併症や進行を防ぐことができます。
当院では内視鏡検査を行う上で、潰瘍が悪性なのか、それとも良性かの判断や、潰瘍のステージ評価をしっかりと行っていきます。また、外来治療が可能なのか、それとも入院治療が必要かの判断も重視し精密検査、入院加療の必要が出てきた際は、適切な医療機関をご紹介させていただきます。
症状が出た場合、専門医の指導の下で検査と診断を受け、健康を守るための一歩を踏み出しましょう。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、適切な治療と生活スタイルの改善によって、多くの場合、回復が可能です。
一般的な治療法には、薬物療法、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の管理、ヘリコバクターピロリ菌感染への対処、生活習慣の改善、内視鏡治療が含まれます。
薬物療法では、胃酸分泌を抑える薬物が使用され、潰瘍の治癒を助けます。NSAIDsによる潰瘍の場合、適切な痛みのコントロールとともに医師の指導で使用を見直します。ヘリコバクターピロリ菌感染が関与する場合、抗生物質と薬物の組み合わせによって感染を除去します。

酸分泌抑制薬

胃・十二指腸潰瘍の治療には、プロトンポンプ阻害薬(PPI) またはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と呼ばれる、胃酸の分泌を抑える薬が第一選択薬として用いられます。内服治療期間は通常4〜8週間程度です。

防御因子増強薬

胃粘膜を保護する目的で酸分泌抑制薬と組み合わせて用いる場合があります。

プロスタグランジンE1製剤
(ミソプロストール)

薬剤性潰瘍(NSAIDs潰瘍)に対してはミソプロストールと呼ばれる内服薬を用いる場合もあります。この薬は、胃酸分泌を抑えるとともに、胃・十二指腸粘膜の血流を豊富にし、粘液分泌を促進することによって粘膜を保護する作用があります。
一般的な胃・十二指腸潰瘍であれば、適切な治療により4〜8週間程度で完治します。ピロリ菌感染が原因の胃・十二指腸潰瘍の場合、引き続いて除菌治療を行うことで再発を予防します。胃酸分泌を抑制する薬1種類と抗生物質2種類の計3種類の薬剤を用いた「3剤併用療法」で1週間の内服治療を行います。また、難治性の潰瘍や再発を繰り返す潰瘍の場合は、特殊な疾患が潜んでいないか、潰瘍組織の一部を採取(生検)し、顕微鏡で詳しく調べたり、血液検査をすることによって、精密検査を追加します。

生活スタイルの見直しも重要で、健康的な食事、ストレス管理、喫煙と飲酒の制限が胃潰瘍の改善に役立ちます。また、内視鏡治療を必要とする場合、早期の対応が合併症予防に繋がります。
早期の治療と専門医の指導によって、胃潰瘍の症状を軽減し、健康な日々を取り戻しましょう。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍についてよくある質問

日常生活で気を付けることはありますか?
日常生活の注意点としては、痛み止めを常用しない(もしくは常用が必要な場合は、胃薬を一緒に飲む習慣をつける)、過度なストレスを避ける、禁煙することが重要です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は自然に治りますか?
無症状の浅い潰瘍であれば、治療をしなくても自然治癒するケースもあります。ただし、痛みや出血などの症状を伴う場合は治療が必要ですので、専門の医療機関を受診してください。
潰瘍と胃がんの違いはなんですか?
一般的に「潰瘍」と呼ぶ場合、良性の潰瘍を指しますが、一部に胃がんや悪性リンパ腫などの悪性の潰瘍も存在し、外見上の区別が難しい場合もあります。このような場合、潰瘍組織の一部を採取(生検)し、良性・悪性の判別を行います。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の食事で気を付けることはありますか?
胃・十二指腸潰瘍の治療期間中は消化の良い食事を心がけ、高脂肪食や刺激物などは避けましょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は男女どちらがなりやすいですか?
胃・十二指腸潰瘍は、昔は男性の方が多い傾向にありましたが、年々男女差は少なくなっています。

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