
内視鏡検査・超音波検査
内視鏡検査・超音波検査
内視鏡検査とは、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)と大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)のことです。鼻や口・肛門から、先端に高精細CCDカメラの付いた細長い管を挿入し、食道・胃・大腸などに病気がないかをチェックする専門的な検査です。ポリープなどの病気が見つかったときは、その場で治療することもできます。
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ検査)は、「苦しい・つらい」イメージがあり抵抗感を持つ方が多い検査です。実際に内視鏡検査は、検査を行う医師の経験やスキル、使用する内視鏡システムなどによって精度や心身への負担が大きく変わります。内視鏡検査を受けたのに、精度の低い、不快感が強いなどの要因で検査を敬遠してしまうこともあります。そうなれば見つけられる病気も見つけられず病気を進行させてしまう可能性もあります。
心身への負担を抑えて楽に受けていただき、正確性の高い結果につなげてほしいと当院では考えています。
1.鎮静剤の使用
眠ったようなリラックスした状態での検査が可能です。筋肉が緩むためスムーズに検査が進められるので検査時間の短縮にもつながります
2.専門医資格を保有しているか
内視鏡検査は担当医の経験によって患者様の負担が大きく左右されます。多くの経験を積み、患者様の負担を最小限に検査ができる医師を選ぶことが重要です。
3.下剤の種類
大腸カメラ実施の際には腸内を洗浄するために下剤を服用します。苦手な方に合わせて服用しない検査方法もあります。
4.検査の手法
胃カメラについてはカメラを鼻から、口からどちらから入れるか選ぶことが可能です。より負担の少ない検査方法を選択します。
今まで健康診断の結果が良かった人も、40歳を過ぎたらまず一度、内視鏡検査を受けていただきたいです。一般に50歳を超えるとがんが増えてきますが、40歳の時に検査しておけば、進行がんになる前の段階で診断・治療ができるかもしれません。
正確に健康を確認するためにも、何かあったときに早期発見して治療するためにも、早めに内視鏡検査を受けていただくことを強くお勧めいたします。
1.豊富な知識
がんや前がん病変、ポリープなどを見つけるには、
を知っている必要があります。
がんセンターで勤務していると、患者様の治療方針を決定するため、がんの疑いを正確に診断をする必要や前医で見落とされた病気をしっかりと拾い上げる必要があります。
そのために知識を身につけ、病気を理解した上で、胃カメラ、大腸カメラを行っています。
2.多くの経験
次にどれだけ多くの病気を実際に見て学んだかが重要となります。
がんセンターでは、非常に多くの病気を見る機会があります。(自身で内視鏡カンファレンス)またがんが発生するリスクの高い人に内視鏡を行うことが多いため、病気を発見する、見逃さないように検査を行ってきました。
病気を見つけることも得意となります。逆に見逃す怖さも良く分かっています。とても多くの症例数を経験してきました。
3.高い内視鏡技術
実際の検査では、知識や経験で身につけた病気の特徴を意識し、見逃しやすい部位に注意しながら、内視鏡を操作して観察していきます。
1メートルを越える内視鏡を手元のみで操作を行うため、繊細な技術が必要です。
私は病気の早期発見はもちろんのこと、内視鏡切除も数多く行ってきました。内視鏡的ポリープ切除術(ポリパクトミー)、内視鏡的粘膜切除術(emr)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を専門としていました。
中でも1番高度な技術が必要とされるESDに関しても、食道や胃、大腸、十二指腸と全ての臓器を担当していました。
その結果、各臓器の特徴を知り、そして内視鏡技術を向上することが出来ました。
それが普段の内視鏡検査にも直結して、より病気を発見することが出来るようになり、病気の発見に内視鏡技術は欠かせないと改めて感じました。
4.高性能な内視鏡
最先端の内視鏡を用いることが、より病気の発見につながると考えます。
がんセンターのようなハイボリュームセンターでは常に最新のものにアップデートされていきますが、その都度、明らかに画質が鮮明になり、病気の発見率が上がっていきます。
そのため東京下町おなか内視鏡クリニック 葛飾金町院では、がん専門施設で修練を積んだ内視鏡医が、がんセンターと同じ最先端の設備、内視鏡を使用することで、クリニックでも高品質な精度の高い内視鏡検査が可能です。
特に自覚症状がなくても、がんなどの異常事態が身体の中で進行していることがあります。そのような事態を早期発見するために、内視鏡検査は定期的に受けるのをおすすめしています。
生理中であっても内視鏡検査は受けていただけます。
胃がんのリスクが高まる40歳以上から、最低でも2年に1回の定期的な検査が推奨されています。ただし、家族にピロリ菌がいた方や、胃がんや胃潰瘍の病歴をもっている方がいる場合は、若いうちに一度は検査を受けておくとよいでしょう。ピロリ菌がいると将来的な胃がんのリスクが高くなることや、胃がんができてからの進行が早くなることが知られているため、早めに除菌治療を受けることをお勧めします。
大腸がんは、30歳台から増え始める、若年世代にも多いがんの一つです。特に家族に大腸がんの病歴をもっている方がいる場合は、若いうちに一度は検査を受けておくとよいでしょう。また、40歳以降は大腸ポリープや大腸がんの発生頻度が男女ともに高くなりますので、定期的な大腸カメラをお勧めします。
検査が初めての方はもちろん、毎年受けている方でも不安になるのはよくあることです。「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、なるべくリラックスした状態で受けられるサポートをしますので、どんな不安も遠慮せずに相談してください。「いざ検査が終わってみたら、苦しくなかった」とお帰りいただく方がほとんどです。
それぞれの検査で行う食事制限や、検査前後の待ち時間、鎮静剤(麻酔)の使用回数、通院回数のすべて1回で済むので、時間や労力を節約し、体への負担も軽減できます。検査時間も、大腸カメラに5〜10分程度プラスするだけで胃カメラも済ませることが可能です。また、大腸カメラの下剤の内服がつらい方は、胃と大腸の同日検査の場合に限り、2リットルの下剤を飲まない「下剤注入法」のオプション検査も可能です。
腹部の臓器(胆嚢、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓)の異常や疾患を早期にみつけることができ、受診者の身体的負担の少ない検査です。
安全で多くの情報を得ることができて診断能力の高い検査ですが、肺、胃、腸など内部にガスを含む臓器は画像としてとらえにくいため、詳しくみることができないという欠点があります。
検査対象は肝臓、胆管・胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓などの固形臓器が対象で、病気の有無だけでなく、その大きさ・形・血流なども調べることができます。膀胱、前立腺、婦人科臓器は条件の良い場合は観察ができますが、専門外になるため正確な診断には泌尿器科や婦人科専門医を受診していただく必要があります。
腹部超音波検査は、肝臓、膵臓、腎臓の腫瘍をはじめ、脂肪肝や結石など生活習慣病と関連が強い所見も発見できます。一方、超音波が入りにくい部位があり、とくに膵臓は奥深い場所に位置するため観察しにくくなります
肝臓
肝血管腫、脂肪肝、肝腫瘍、肝内胆管結石、肝のう胞、慢性肝障害、肝硬変など
胆のう・胆管
胆のうポリープ、胆のう炎、胆のう結石(胆石)、胆のう腫瘍、胆のう腺筋症、胆管結石、胆管腫瘍など
膵臓
膵炎、膵腫瘍、膵石、膵のう胞など
腎臓
腎結石、腎腫瘍(じんしゅよう)、腎のう胞など
検査時間は20分程度になります。
※観察状況により所要時間は前後します。
基本的に、診察台に仰向けに寝て行われます。
検査によって横向きや座った状態で行われることもあります。
胸部から下腹部まで観察するため、腹部を十分に出していただく必要があります。ズボンやスカートは、下着と一緒に骨盤位置まで下げていただき、上半身は、胸の下までまくり上げ、腹部が観察できるように準備していただきます。
超音波の通りを良くし、きれいな画像を描出するために検査用のゼリーを腹部やプローブに塗ります。
超音波を発信するプローブを腹部に当てて、モニター画像で腹部臓器の様子を観察していきます。検査中は、観察しやすくするためプローブを軽く押し当てたり、体の向きを変えたりします。また、息を吸ったり、吐いたりした状態で息止めをお願いすることがあります。(臓器を見やすい位置に動かしたり、肺や消化管ガスの影響を少なくしたりするためです)
21時までに食事を済ませてください。21時以降、水やお茶などの制限はありません。
午前中の検査の場合
朝食は摂らずにお越しください。水やお茶などの制限はありません。
検査後はすぐに食事を摂ることができます。
午後の検査の場合
朝食はいつもの半分程度の量を朝9時までに摂ってください。
※朝食は、卵・牛乳・油を使用した食事は避けてください。昼食は食べることができませんが、水やお茶の制限はありません。
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