2026年1月29日

胃が張って苦しくなる原因

胃が張って苦しく感じるときは、胃の中に食べ物やガスがたまりやすくなっていたり、胃の動きが落ちて内容物が停滞していたりすることが多いです。
また、胃の張りは「胃だけ」が原因とは限らず、腸のガスや便通の乱れが影響して上腹部に張りを感じるケースもあります。
一時的に治まることもありますが、繰り返す・長引く場合は、生活習慣だけでなく体の状態や病気が背景にあることもあります。
ここでは、よくある原因を3つに分けて解説します。
食生活の乱れ
胃の張りで多いのが、日々の食習慣がきっかけになっているケースです。
次のような状況は胃に負担がかかりやすく、膨満感につながります。
早食い・よく噛まない
食べ物を細かくできないまま胃に入るため、消化に時間がかかります。さらに、早食いは空気を一緒に飲み込みやすく、胃の中のガスが増えて張りを感じやすくなります。
食べ過ぎ・夜遅い食事
胃が休む時間が取れず、内容物が停滞しやすくなります。朝起きても胃が重い、張って苦しい…という方はこの影響が出ていることがあります。
脂っこい食事・甘いもの・炭酸・アルコールが多い
胃の動きが弱まりやすく、げっぷや胃の張りが増えることがあります。
食事時間が不規則
胃のリズムが乱れ、空腹と満腹の差が大きくなることで、胃の不快感が出やすくなります。
胃が張る症状で大切なのは、「食生活が原因かも」と思っても、自己判断で我慢を続けないことです。
自律神経の乱れ
胃の動きは、自律神経の働きと深く関係しています。
ストレスや疲れ、睡眠不足などが続くと、自律神経のバランスが崩れて胃の動きが鈍くなり、張りや苦しさが出ることがあります。
次のような方は「自律神経の影響」が疑われやすい傾向があります。
- ・忙しい時期ほど胃が張る
- ・緊張すると張りやすい/げっぷが増える
- ・食後の膨満感が続く(少し食べただけで苦しい)
- ・体調は日によって波がある
このタイプは、胃そのものに大きな異常がなくてもつらい症状が続くことがあります。
とはいえ、「ストレスのせい」と決めつけてしまうと、別の原因を見落とす可能性もゼロではありません。
病気が原因となっている可能性も
胃の張りは、生活習慣やストレスだけで起こることも多い一方で、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎など、治療が必要な疾患が関係していることもあります。
また、腸の不調(便秘・過敏性腸症候群など)がきっかけでガスがたまり、上腹部の張りとして自覚されるケースもあります。
胃が張る原因として考えられる疾患

胃がん
胃がんは慢性的な胃の炎症や加齢などに伴うダメージが蓄積することで発生するがんです。
胃がんのほとんどは胃の内側を覆う粘膜から発生し、進行するにつれて粘膜下層、固有筋層、漿膜へと広がっていきます。
胃がんは日本のがん死亡数の第3位を占める重要な疾患ですが、ごく早期の「粘膜内がん」の段階で発見さえすれば、99%以上の根治率が期待できます。
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腸閉塞
腸閉塞は、腸の内容物が流れにくくなる状態で、お腹の強い張りに加えて、吐き気・嘔吐、便やガスが出ない、差し込むような腹痛などが目立つことがあります。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)とは、一般の腸の検査(大腸造影検査、内視鏡、便検査など)をしてみても、炎症や潰瘍、内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨満感や腹痛を起こし、下痢や便秘などの便通異常に繋がる疾患です。
腸の内臓神経が何らかの原因で過敏になることによって、引き起こされると考えられており、20~40歳代によくみられ、年齢を重ねるとともに減少する傾向があります。
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逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流して食道に炎症を引き起こす病気です。主な症状には胸やけや呑酸(酸っぱいものが込み上げてくる)がありますが、非典型症状も多く、どの科を受診すべきか迷うことも少なくありません。
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胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜に傷(潰瘍)ができる状態で、みぞおちの痛み、胸やけ、吐き気、胃の張りなどが出ることがあります。
出血があると黒い便が見られる場合もあります。
「痛みが続く」「食事が取りづらい」「黒い便が出た」などがあれば、当院では胃カメラ検査を含めて状態を確認し、原因に合わせて対応します。
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胃腸炎
胃腸炎は、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛(差し込む痛み)、発熱などで急に始まることが多く、胃の張りを伴うこともあります。多くは数日で軽快しますが、問題になるのは脱水です。
「水分がとれない」「尿が少ない」「ぐったりする」などがある場合は、我慢しないことが大切です。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(FD)とは内視鏡検査などで調べても、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんといった器質的な異常がないにもかかわらず、胃痛(みぞおちの痛み)や胃もたれ、胃の膨満感などの症状が慢性的に起こる病気です。
胃の運動機能の異常という概念がまだなかった時代は、このような病態は一般に慢性胃炎やストレス性胃炎、神経性胃炎と診断されていました。
しかし胃に炎症がなくても症状があることや、逆に胃に炎症があっても症状がないことも多く、胃の炎症は必ずしも症状と関連せず、胃のはたらき(機能)が悪くなることでこうした症状が起こることがわかってきました。
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胃が張る症状を放置するリスク

胃の張りは、食べ方や生活習慣で一時的に起こることもあります。
ただし「いつものこと」と我慢を続けてしまうと、必要なタイミングで原因確認ができず、結果的に治るまで遠回りになるケースも少なくありません。
張りが繰り返す・長引く場合は、放置によって起こりやすいリスクを知っておくことが大切です。
がんなどの深刻な消化器疾患を見逃す可能性
胃の張り(膨満感)は、胃炎や機能的な不調などでも起こりますが、がんなどの治療が必要な消化器疾患が隠れていることがあります。
初期の段階では症状がはっきりしないこともあり、「張るけど動けるから大丈夫」と判断してしまいがちです。
症状が1週間以上続く場合は、単なる胃の不調として片づけず、早めに原因を確認した方が安心です。
当院では問診に加え、血液検査や腹部エコー、必要に応じて胃カメラなどで状態を確認します。
当院の胃カメラ検査ページ⇒
慢性的な不快感と生活の質の低下
胃の張りを放置すると、命に関わる病気の見逃しだけでなく、日常生活の質がじわじわ下がることも問題になります。
- ・食後に苦しくなって仕事や家事に集中できない
- ・外食や会食が不安で予定を入れづらい
- ・夜に張って眠りが浅くなる
- ・不快感が続く
上記のように、症状が慢性化すると「生活を整えよう」と思っても改善しにくくなり、さらにストレスが増えて悪循環に入りやすくなります。
早めに受診して原因を特定できると、必要な治療の方向性が見えやすくなり、無駄な我慢や不安を減らすことにつながります。
胃が張る症状で受診すべき危険なサイン
1週間以上、胃が張り続けている
食べ過ぎや早食いなどが原因の張りは、食事を整えると数日で落ち着くことが多い一方、1週間以上続く・何度も繰り返す場合は、胃の働きの低下だけでなく、炎症や別の不調が関係していることがあります。
黒い便が見られる
黒い便は、消化管の出血が関係している可能性があり、見逃したくない症状のひとつです。
胃の張りとセットで起きている場合は、胃炎や潰瘍などが原因にある可能性があります。
強い吐き気がある
吐き気が強いと、食事や水分が取れず、体力が落ちたり脱水につながったりします。
胃の張りに加えて、吐き気が続く・嘔吐を繰り返す場合は、胃腸炎などの感染症のほか、胃の炎症や通過障害なども含めて確認が必要です。
激しい腹痛や、みぞおちの痛みがある
胃の張りに「強い痛み」が加わる場合は、緊急性が高いケースもあります。
特に、冷や汗が出るほどの痛み、波のある激痛、触ると強く痛むなどがあるときは注意が必要です。
発熱がある
発熱を伴う胃の張りは、感染性胃腸炎などの可能性があり、体の炎症反応が起きているサインです。
吐き気や下痢、関節痛などを伴うこともあります。
発熱が続く、食事や水分が取れない、症状がどんどん強くなる場合は、我慢せずに受診してください。
胃が張る症状でお悩みの方は東京下町おなか内視鏡クリニックへ

胃の張りは、食事やストレスなど日常の影響で起こることもありますが、繰り返す・長引く場合は、胃や腸の不調、炎症などが背景にあることもあります。
「様子を見ているけれど良くならない」「原因が分からず不安」という方ほど、いまの状態を一度確認することで、安心につながります。
東京下町おなか内視鏡クリニック葛飾金町院では、高度な診断技術と最新の内視鏡システムにより、精度の高い検査を実現しています。
また、鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査で、96%の患者さまから『非常に良かった、家族や知人にも勧めたい』 との評価を頂いております。
胃が張る症状でお悩みの方や、内視鏡検査をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
早朝土日の検査にも対応しており、お忙しい方でも受診していただけます。
ご予約は24時間WEB予約LINE予約も承っております。
