2025年11月28日

夜になると胃が痛くなるのはなぜ

「昼間は何ともないのに、夜になるとみぞおちのあたりがキリキリ痛む」「寝ている途中に胃の痛みで目が覚めてしまう」そんな夜間の胃痛には、いくつかの理由があります。
今回は夜に胃が痛くなった際の原因と対処法についてご説明いたします。
夜に胃が痛くなる原因

夜に起こる胃痛には、生活習慣からくる一時的なものから、検査や治療が必要になる病気まで、さまざまな原因があります。
暴飲暴食
短時間にたくさん食べたり飲んだりすると、胃は早急に食べ物を消化しようとします。
その結果、胃酸の分泌が増え、胃の粘膜に負担がかかるため、キリキリした痛みや胃もたれ、胸やけ、吐き気などが起こりやすくなります。
特に、脂っこい料理・揚げ物・アルコールを一度に多くとると、胃酸が過剰に分泌され、粘膜が傷つきやすくなります。
こうした状態が続くと、胃炎や潰瘍につながることもあるため、「お腹いっぱいで苦しい」「食べ過ぎたかな」という状況が多い方は、腹八分目を意識することが大切です。
夜遅い食事
寝る直前の食事も、夜間の胃痛の大きな原因です。
食事をとると、胃は数時間かけて食べ物を消化します。
就寝直前にしっかり食べると、寝ているあいだも胃が活発に動き続け、胃酸も多く分泌された状態が続きます。
横になることで、胃と食道がほぼ水平になり、胃酸が食道へ逆流しやすくなるため、胸やけやみぞおちの痛みを感じやすくなります。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜が深くえぐれた状態(潰瘍)になっている病気で、みぞおちあたりの鈍い痛みや重苦しさを感じます。
食後のみぞおちの痛みや、吐き気、食欲不振、血便などの症状があります。
原因として、ピロリ菌感染や強いストレス、胃酸の過剰分泌などがあります。
夜になると、食後の胃酸分泌が続いて痛みが強くなったり、横になることで刺激を感じやすくなり、眠れないほどの痛みを感じる方もいます。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍も、夜に強く出やすい病気のひとつです。
十二指腸は胃のすぐ下にある腸で、ここに潰瘍ができると、胃のあたりが痛むことが多くなります。
空腹時や夜中に痛みが出やすく、食事をすると一時的に痛みが和らぐといった特徴があり、胃潰瘍と同じくピロリ菌やストレス、胃酸の過剰分泌などが原因となります。
胃潰瘍・十二指腸胃潰瘍についてはこちら⇒
アニサキス食中毒
アニサキス食中毒は、生の魚介類に寄生するアニサキスという寄生虫が原因で起こります。
刺身やお寿司を食べたあと、数時間〜1日程度で、みぞおちの強い痛みや吐き気・嘔吐が突然起こることが多い病気です。
アニサキスについてはこちら⇒
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアとは内視鏡検査などで調べても、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんといった器質的な異常がないにもかかわらず、胃痛(みぞおちの痛み)や胃もたれ、胃の膨満感などの症状が慢性的に起こる病気です。
胃の運動機能の異常という概念がまだなかった時代は、このような病態は一般に慢性胃炎やストレス性胃炎、神経性胃炎と診断されていました。
しかし胃に炎症がなくても症状があることや、逆に胃に炎症があっても症状がないことも多く、胃の炎症は必ずしも症状と関連せず、胃のはたらき(機能)が悪くなることでこうした症状が起こることがわかってきました。
機能性ディスペプシアについてはこちら⇒
急性胃炎・慢性胃炎
急性胃炎は、短期間で起こる胃の炎症です。暴飲暴食・アルコールの飲み過ぎ・刺激の強い食べ物・薬の副作用・ウイルスや細菌感染などがきっかけで、急にみぞおちの痛みやむかつき、吐き気、胃もたれなどが現れます。
一方、慢性胃炎は、ピロリ菌感染や長年の生活習慣の影響で、胃の粘膜に持続的な炎症が続いている状態です。
痛みは強くないものの、じわじわした胃の痛みや、もたれ感、食欲不振などが慢性的に続き、夜間に症状が気になる方もいます。
夜になると胃の活動がゆるやかになる中で、炎症部分が刺激されやすくなり、痛みや不快感として現れることがあります。
慢性胃炎についてはこちら⇒
ストレスと自律神経の乱れ
「検査をしても大きな異常はない」「食生活にもそこまで心当たりがない」という場合に、見落とせないのがストレスや自律神経の乱れです。
ストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れてしまい、胃酸が過剰に分泌される、胃の動きが悪くなる、痛みを感じやすくなるといった変化が起こります。
このような症状はすぐにご相談ください

夜間の胃痛のなかには、様子を見てもよい比較的軽いものもあれば、早急な検査・治療が必要になる場合もあります。
特に、以下の症状を伴う胃痛は、急性胃炎や潰瘍、消化管出血、腹膜炎、心臓の病気など、命に関わる病気が原因となっている可能性も否定できません。
激しい痛みや、冷や汗を伴う痛み
突然お腹に刺し込むような強い痛みにより、「立っていられない」「動くと余計につらい」と感じるほどの激しい胃痛は要注意です。
冷や汗やふらつきを伴う場合、急性胃炎や消化管穿孔(消化管に穴があく状態)、腹膜炎など、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。
血便の症状がある方
胃や腸から出血している場合、排便時に真っ赤な血や黒いタール状の便として現れることがあります。
鮮やかな赤い血便は主に大腸や肛門側からの出血、黒い便は胃や十二指腸など上部消化管からの出血が疑われます。
発熱を伴う胃痛
胃の痛みに加えて熱が出ている場合、単なる「胃もたれ」や「神経性の胃痛」ではなく、急性胃腸炎や細菌・ウイルスによる感染症、消化管の炎症や穿孔などが起きている可能性があります。
特に、38度前後の発熱が続く、寒気やだるさを伴う、嘔吐や下痢が止まらないといった症状がある場合は、脱水や全身状態の悪化にもつながりやすく注意が必要です。
胸の圧迫感を伴う場合
みぞおちの辺りが痛いとき、人によっては「胃が痛い」と感じていても、実は心臓や大動脈など胸の病気が原因になっていることがあります。
締めつけられるような胸の圧迫感や胸の痛み、左肩や顎への放散痛、息苦しさ、冷や汗などを伴う場合は、急性心筋梗塞など心臓の病気の可能性も考えなければなりません。
胃が痛い時の対処法

暴飲暴食を控える
胃が痛いときは、まず「食べ過ぎ・飲み過ぎをやめる」ことが一番の対処法です。
一度に大量の食事や脂っこい料理をとると、胃酸が大量に分泌され、胃の粘膜が強く刺激されます。
その結果、キリキリした痛みや胃もたれ、胸やけなどが起こりやすくなり、夜間の胃痛にもつながります。
アルコールやカフェインを控える
アルコールやコーヒー・エナジードリンク・濃いお茶などに含まれるカフェインは、どちらも胃酸の分泌を高め、胃粘膜を刺激しやすい飲み物です。
胃が痛い状態でこれらを摂取すると、いったん落ち着いた痛みがぶり返したり、いつまでも症状が改善しなかったりすることがあります。
特に、寝る前のお酒やコーヒーは、夜間の胃痛・胸やけ・逆流症状を悪化させやすいため
胃の不調を感じている間は、アルコールとカフェイン飲料を控えることが大切です。
常温の飲み物を飲む
胃が痛いときは、冷たい飲み物や熱すぎる飲み物は避け、常温の水やお茶を少しずつ摂るようにしましょう。
急激に冷えた飲み物や熱い飲み物は、胃の血流や動きを乱し、痛みや不快感を強めてしまうことがあります。
内視鏡検査を受ける
慢性的に胃痛が続く場合や、「夜中に何度も同じような痛みで目が覚める」「黒っぽい便が出る」「体重が減ってきた」などの気になる症状がある場合は、内視鏡検査(胃カメラ)で原因を確認することが大切です。
胃カメラでは、胃や十二指腸の粘膜を直接観察できるため、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・ポリープ・がんなど、レントゲンや血液検査だけでは分かりにくい病気も早期に見つけることができます。
当院では鎮静剤を用いて眠っている間に検査を行うことができるため、「初めての胃カメラ検査で怖い」や「苦しくないか不安」といった方にも安心していただける環境や配慮を心がけております。
胃カメラについて⇒
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