2026年2月19日

下っ腹が張るってどんな状態?

「下っ腹が張る」とは、下腹部がパンパンに膨らむ感じや、圧迫されるような不快感、ぽっこりと出て見える感覚を指すことが多い症状です。
見た目の変化だけでなく、次のような“体感”として表れることもあります。
・お腹が重い、苦しい
・服やベルトがきつい
・食後に下腹だけ膨らむ
・ガスが出にくい、残便感がある
・生理前に張りやすい(女性)
下っ腹が張る原因は1つとは限らず、病気が隠れている可能性もあります。
今回は下っ腹が張ることでどのような病気のリスクがあるのかと、放置したくない症状について詳しく解説します。
下っ腹が張る症状で考えられる疾患

便秘
排便が週3回未満になる排便回数の減少が便秘の症状として知られていますが、毎日排便があっても強くいきまないと出ない・硬くてなかなか出せないといったスムーズな排便ができない状態も広く含みます。
適切な量の便を快適に排出できない状態は全て便秘であり、治療が必要です。
特に、便秘は女性に多く、年齢を重ねるとさらに便秘でお悩みの方が増えていきます。
男性は高齢になるまで比較的便秘になることが少ないのですが、70歳を超えると便秘になる頻度が高くなります。
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腸閉塞
腸閉塞は、腸の内容物がうまく流れず、ガスや便が詰まってお腹が強く張る状態です。
腸閉塞の特徴は、突然お腹が張って苦しくなることや、ガスも便も出ない状態が続くといったものがあります。
また、腸閉塞は原因がさまざまで、過去の腹部手術歴がある方はリスクが上がることがあります。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)とは、一般の腸の検査(大腸造影検査、内視鏡、便検査など)をしてみても、炎症や潰瘍、内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨満感や腹痛を起こしたり、下痢や便秘などの便通異常を来たしたりする疾患です。
腸の内臓神経が何らかの原因で過敏になることによって、引き起こされると考えられており、20~40歳代によくみられ、年齢を重ねるとともに減少する傾向があります。
過敏性腸症候群は多くの方が悩んでいるありふれた病気で、全人口の10~20%に認められ、消化器内科を受診する人の約3分の1を占めるともいわれています。
生命に関わる病気ではありませんが、お腹の痛み、下痢、便秘、不安などの症状で、通勤・通学などに支障を来すことが多く、生活の質が著しく低下するため適切な治療が求められます。
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急性胃腸炎
急性胃腸炎は、ウイルスや細菌などで胃腸に炎症が起こり、下腹部の張りに加えて下痢・腹痛・吐き気などが出ることがあります。
急性胃炎は急に症状が出てくる、発熱を伴うといった特徴があります。
多くは数日で軽快しますが、水分が取れない、症状が強い、長引く場合は注意が必要です。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(FD)とは内視鏡検査などで調べても、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんといった器質的な異常がないにもかかわらず、胃痛(みぞおちの痛み)や胃もたれ、胃の膨満感などの症状が慢性的に起こる病気です。
胃の運動機能の異常という概念がまだなかった時代は、このような病態は一般に慢性胃炎やストレス性胃炎、神経性胃炎と診断されていました。
しかし胃に炎症がなくても症状があることや、逆に胃に炎症があっても症状がないことも多く、胃の炎症は必ずしも症状と関連せず、胃のはたらき(機能)が悪くなることでこうした症状が起こることがわかってきました。
このことから2013年に「明らかな器質的な原因となる病気が認められないにもかかわらず、慢性的にみぞおちを中心とした痛みや胃もたれ等の上腹部症状を起こす病態」を機能性ディスペプシアと定義し、以来、疾患としてとらえて、それぞれの症状に合わせた治療が行われるようになっています。
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大腸がん
大腸がんは大腸に発生するがんです。
大腸は結腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)と直腸に分かれており、日本人の大腸がんの多くはS状結腸と直腸に発生します。
日本では1年間に約15万人が大腸がんと診断されており、男女ともによく見られるがんの1つです。日本における大腸がんの発症率は増加傾向にあり、がんによる死亡原因でも長年上位を占めています(死亡数は男性では第2位、女性では第1位)。
大腸ポリープや早期の大腸がんは自覚症状を起こすことが少ないため、早期発見には自覚症状のない段階で定期的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。
また、大腸がんは早期で発見できれば、5年生存率はほぼ100%とされています。
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胃がん
胃がんは慢性的な胃の炎症や加齢などに伴うダメージが蓄積することで発生するがんです。
胃がんのほとんどは胃の内側を覆う粘膜から発生し、進行するにつれて粘膜下層、固有筋層、漿膜へと広がっていきます。
胃がんは日本のがん死亡数の第3位を占める重要な疾患ですが、ごく早期の「粘膜内がん」の段階で発見さえすれば、99%以上の根治率が期待できます。
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膵がん
膵がんは、早期発見が難しく生命予後の悪いがんの代表格です。
胃がんや大腸がんであれば、ステージⅠの5年生存率(病気を診断されてから5年後の生存率)は90%を超えますが、膵がんの場合は運良くステージⅠで発見されても5年生存率は50%を下回ります。
実際はより病状が進行してから診断されるケースの方が多く、症状が出現してから診断された場合の5年生存率は10%を下回ります。
一方で、10mm以下の小さい段階で膵がんが診断できると、5年生存率は80%を超えることも報告されており、どのようにして膵がんを早期発見するかが最重要課題となっています。
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下っ腹が張るときに放置したくない危険なサイン

1週間以上下っ腹の張りが続く
1週間以上下っ腹の張りが続いている場合、何らかの原因が複雑に絡んでいる可能性があります。
食事の影響や一時的な便秘であれば、数日で改善しますが、長期間続く張りは、消化不良や腸の動きが乱れていることが原因かもしれません。
便秘やガスが溜まりやすい環境が続いていることで、腸閉塞や過敏性腸症候群など、治療が必要な疾患が隠れている可能性があります。
強い腹痛がある
強い腹痛は内臓が異常を起こしているサインです。
下っ腹の張りに加えて強い腹痛を感じる場合、それは腸閉塞や急性胃腸炎、胃潰瘍など、緊急を要する病気の兆候かもしれません。
腹痛が突然始まる、もしくは耐えられないほど痛みが強い場合は、放置すると生命に関わるリスクが高まります。
発熱がある
下腹部の張りと一緒に発熱がある場合、感染症や消化器系の炎症の可能性が考えられます。
特に胃腸炎や腸の感染症は、下腹部の張りと発熱を伴うことが多いです。
発熱が続き、下腹部の張りが増してきた場合、感染源の特定と治療が必要になります。
嘔吐がある
嘔吐と腹痛が併発している場合は、腸閉塞や消化管出血、胃腸の感染症など、重大な疾患のサインである可能性があります。
また嘔吐を繰り返すことで、脱水症状や体力の消耗が進むため注意が必要です。
血便や黒い便が見られる
血便や黒い便(タール便)が出る場合、消化管に異常があるサインです。
特に胃や大腸で出血が起きている可能性があり、放置することによって大腸がんや胃潰瘍などの深刻な疾患を見落としてしまうため適切な検査を受けることが重要です。
ガスも便も出ないが急にお腹が張って苦しい
突然、ガスも便も出ないのにお腹が急に張って苦しいという症状は、腸閉塞や腸の運動障害、過敏性腸症候群の可能性があります。
腸閉塞は適切な処置がなければ命に関わる場合もあるため、急激な張りとともにガスも便も出ない状態が続く際は、受診を検討してください。
当院で行う鎮静剤を使った苦痛の少ない内視鏡検査

当院では、鎮静剤を使った苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。
内視鏡検査とは、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)と大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)のことです。鼻や口・肛門から、先端に高精細CCDカメラの付いた細長い管を挿入し、食道・胃・大腸などに病気がないかをチェックする専門的な検査です。ポリープなどの病気が見つかったときは、その場で治療することもできます。
「苦しい・つらい」イメージがあり抵抗感を持つ方が多い検査ですが、鎮静剤を用いることで眠ったようなリラックスした状態での検査が可能です。
また、筋肉が緩むためスムーズに検査が進められるので検査時間の短縮にもつながります。
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下っ腹が張る症状でお悩みの方は東京下町おなか内視鏡クリニック
「下っ腹が張る」「ぽっこりしたお腹が気になる」といった症状でお悩みではありませんか?
下腹部の張りにはさまざまな原因があり、生活習慣の改善や簡単な対処法で症状が改善することもあります。
しかし、症状が長引いたり、痛みを伴ったりする場合は、重大な疾患が隠れている可能性もあります。
東京下町おなか内視鏡クリニック葛飾金町院では、高度な診断技術と最新の内視鏡システムにより、精度の高い検査を実現しています。
また、鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査で、96%の患者さまから『非常に良かった、家族や知人にも勧めたい』 との評価を頂いております。
下っ腹が張る症状でお悩みの方や、内視鏡検査をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
早朝土日の検査にも対応しており、お忙しい方でも受診していただけます。
ご予約は24時間WEB予約・LINE予約も承っております。
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