2025年4月23日

痔で悩んだことのある人は3~4人に1人ともいわれていますが、恥ずかしい部位でもあり、よほどのことがなければ医療機関を受診することはないようです。
他人にも相談出来ず、ひとりで悩むことが多い疾患です。
痔にならないために(すでに痔主で、さらに悪化しないためにも)日常生活で注意すべきことはどんなことか挙げてみました。特に、痔は日常生活や食生活、排便習慣と密接に関わっているため、それらを踏まえて痔と上手く付き合っていく方法を提案します。

痔とは?
痔は、肛門や直腸にできる疾患の総称です。大きく分けて、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、痔ろうの3つがあります。いぼ痔は、肛門の静脈が腫れてできるもので、最も頻度が高い痔です。切れ痔は、便秘や硬い便で肛門が裂けてしまうもので、排便時に痛みを感じることがあります。痔ろうは、肛門周囲の組織に炎症が起こり、肛門と直腸の間をトンネルのように繋がるものです。
痔の原因と症状
痔の原因は、便秘や下痢、長時間座りっぱなし、重いものの持ち上げ、肥満、妊娠などが挙げられます。症状は、排便時の痛み、出血、かゆみ、腫れ、便秘などがあります。
痔の予防策
痔を予防するためには、以下の点に注意しましょう。
- 便秘を解消する:食物繊維を多く摂り、水分を十分にとり、適度な運動を心がけましょう。
- 排便時の無理な力を避ける:排便時にいきみすぎないようにし、トイレの時間を短くしましょう。
- おしりを清潔に保つ:毎日シャワーを浴び、肛門周囲を清潔に保ちましょう。
- バランスの良い食生活を心がける:食物繊維を多く摂り、香辛料やアルコールを控えるようにしましょう。
- デスクワークや立ち仕事が多い人は、こまめに休憩を取り、体を動かす:肛門周囲の血行を良くしましょう。
痔の治療法
痔の治療法は、症状によって異なります。
- 保存的治療:軟膏や坐剤などの外用薬、内服薬、座浴などを利用して症状を改善します。
- 手術療法:いぼ痔の場合は、痔核結紮切除術や注射療法などが行われます。
- その他:症状が改善しない場合は、専門医の診察を受ける必要があります。
痔と日常生活
痔と上手く付き合っていくためには、以下の点に注意しましょう。
- 生活習慣の改善:排便習慣を整え、便秘を解消しましょう。
- 食事の改善:食物繊維を多く摂り、香辛料やアルコールを控えましょう。
- 運動:適度な運動を心がけましょう。
- こまめな休憩:デスクワークや立ち仕事が多い人は、こまめに休憩を取り、体を動かすようにしましょう。
- おしりを清潔に保つ:シャワーを浴び、肛門周囲を清潔に保ちましょう。
まとめ
痔は、正しい知識と生活習慣の改善で症状をコントロールできます。実は痔ではなく、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)にて癌が発見される場合があります。健康診断等で便潜血(血便)などがあり、気になる症状がある場合は、当院へお越しください。
アクセス
「水元地域」「金町・新宿地域」「柴又・高砂地域」「亀有・青戸地域」「綾瀬・お花茶屋・堀切地域」「立石・四つ木地域」「奥戸・新小岩地域」といった葛飾区の全域から非常に多くの方がご来院いただいています。金町駅のすぐお隣が松戸駅であり、常磐線、新京成線からアクセスが良く、非常に多くの方にご来院いただいています。また京成金町駅も最寄りのため、北総線からのアクセスも良いです。
記事監修

保有資格
医学博士
日本内科学会 内科認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器内視鏡学会 関東支部評議員
院長:三井 智広
